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井戸村 泰宏
no journal, ,
ポスト京重点課題において開発を進めているジャイロ運動論的full-fオイラーコードGT5Dにおけるエクサスケール計算技術を紹介する。ITERにおける核燃焼プラズマ解析に向けて、運動論的電子や多種イオン系イオンを含む物理モデルの拡張が進められてきた。この核燃焼プラズマモデルをITER規模で計算するにはエクサスケール計算が必須となる。これを実現する上で、省電力のメニーコアプロセッサを使いこなす技術や演算加速によって顕在化する通信処理のボトルネックを回避する技術が必要となる。講演では、上記課題の解決に向けて開発を進めてきた、メニーコア最適化技術、通信隠蔽技術、省通信アルゴリズムに関して議論し、プラズマシミュレータ等、最新のメニーコア計算機における性能評価を示す。
松岡 清吉; 井戸村 泰宏; 佐竹 真介*
no journal, ,
プラズマ輸送研究において第一原理的なジャイロ運動論方程式をプラズマ分布に関するスケール分離を仮定せずに解く大域的full-fシミュレーション手法が注目されている。大域的full-fジャイロ運動論シミュレーションは、これまで主に磁場に軸対称性のあるトカマク型装置ターゲットとしており、複雑な3次元磁場形状を有するステラレータプラズマへ適用した例はなかった。本研究では、full-fジャイロ運動論コードであるGT5Dについて、3次元磁場形状を適切に取り扱えるような座標系を新たに構築し、併せて3次元磁場平衡構築コードであるVMECコードとGT5D間のインターフェースを開発した。ベンチマーク計算としてGT5Dを用いて衝突性輸送(新古典輸送)に対するシミュレーションを行った。その結果、他の新古典輸送コードや理論解析モデルの結果をよく再現することを示した。